おはようございます@ハラダです。
今週は水産業界の会合で神戸に行って参りました。
フェイスブック仲間を主とした集まりでしたが、
やはり仕事に対する前向きな姿勢と申しますか、
現状に甘んじることなく前向きに取り組んでいる事例などを耳にしますと、
私はまだまだ情熱が足りないと感じた会合であり、
大変有意義でもありました。
ところで昨今のニュースで阪急阪神ホールディングス傘下にある、
リッツカールトン大阪並びに阪急阪神ホテルズの“偽装表示”というお粗末なお家騒動が表面沙汰となりました。
鮮魚のムニエルを冷凍品とハッキリ表示しなかったとか、
フレッシュジュースと称しながらパックに入ったモノだったり、
まぁ~お粗末極まりない様であります。
冷凍品が悪いのでもなく、養殖物が悪いという事でもありません。
ハッキリ表示すれば良いだけです。
そして品質に見合う価格やそれに連動するサービスを提供すれば良い訳であって、
至極シンプルではないでしょうか!
あたかも冷凍品を生物、
つまり魚では“鮮魚”と名乗ることに問題があるのです。
これは一部門あるいはリーダーの独断でできることではなく“組織ぐるみ”、
というよりおそらくこのような行為が慢性化していたのでしょう。
飲食店はハッキリ表示するよう義務化すれば良いのではないでしょうか!
まずメニュー表記に産地は県地名まで記入し、
“天然”あるいは“養殖又は蓄養”
“活〆”あるいは“野〆”
“生(フレッシュ)”あるいは“冷凍(フローズン)”はホテルも含めた国内の全飲食店に対し、
法律で義務化すべきではないでしょうか!
というよりすべきです。
「誤表示」
冒頭に出てきた会社のトップは記者会見でそう言い放ちました。
“誤表示!?”
“現場の認識不足!?”
空いた口が塞がらないというのはこの騒動にぴったりの表現です。
冷凍品も養殖物も決して悪い訳ではなく、
場合によっては冷凍品や養殖物の方が一時期ですが生物や天然物より品質が良いこともあります。
ただ、あたかも普通ランクの商品を一流品の如く偽り提供するというのは、
まさに詐欺行為ではないでしょうか!
利己主義による過剰なる利益の追求並びに過剰なまでの原価率の追求→業者いじめ“買い叩き”、
ホテルの名を語った見せ掛けだけの“パフォーマンス”のツケが、
この大失態のお粗末さ・・・。
本当に本当に許せません!
そして飲食店の方々、
今回の騒動は決して他人ごとではありません。
ただただ“大トロ”“マグロ”“アジ”“ヒラメ”では、
天然物か養殖物かお客様は冷静な判断ができなくなり、
場合よっては不信感も招くこともあるかもしれませんね。
特に魚を取り扱う方々は自主的に、
・“天然”あるいは“養殖(蓄養)”
・“生(フレッシュ)”あるいは“冷凍(フローズン)”
・“活〆”あるいは“野〆”
場合よっては漁法も表示できたら理想ですね。
自主的な表記の検討をされてみてはいかがでしょうか?
先駆けて実践されるとより信用が強固なものとなると予想しますが・・・。
» 2013年10月
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2013.10.10 (木) 05:20 仕事
おはようございます@ハラダです。
上半期も終わり、いよいよ年末も見据える昨今、
当社の業績はと申しますと・・・。
正直前年とほとんど変わりなしといった感じです。
本来であれば積極的に新規のお客様候補を掘り起こしたいところではありますが、
若手社員に対する商売としての基本的なことを教えていくことが先決であり、
また既存のお客様にも対応が疎かになると考え、
しばらくは“様子見”といったところなのです・・・。
つまり、
仮に商品力を高めたとしても、
その商品が良いものかどうか判断できない社員を営業の最前線に立たせても、
精々できることは配送業務で、
よく頑張っても嫌われたくないというのが無意識のうちに働くので安く売ってしまい、
自分の給料も稼げなくなってしまうというのが目に見えております。
なのでじっくり育成するしかないのです。
ところで先日、
ご縁をいただきまして沖縄県石垣島へ行って参りました。
多くの飲食店さんは「石垣島の魚!?」「熱帯魚に見えるけど食べられるの!?」
というイメージではないでしょうか!
何を隠そう私も現地で食すまで違和感を感じておりました。
そして下記の写真の通り、
先週より石垣島から24時間以内に当社へ直送することが可能となり、
販売することとなりました。
実際の評価はと申しますと、
大変失礼ながら良い反応をいただいております。
話しを戻しますと到着日当日、
早速主な水産業の会社さんや漁港を見学いたしました。
そして地元の魚屋さん、市の職員さん、漁師さんと泡盛をいただきながら、
現状等について意見交換させていただきました。
その中で私にとっては衝撃的な言葉を漁師さんより伺いました。
「子供たちにはこの家業を継がせたくないんだよ」と・・・。
「漁協や(沖縄)本島に出荷すれば価格を叩かれる」
「活〆にしても、『傷物だ』とケチを付けられるからあまり処理を丁寧にしなくなった」
確かに残念ながら私も国内外の漁師さんと触れ合う機会をいただく度に、
このような発言を多く耳にしてきました。
実際私の知る限り、
海に面している産地の方々の中には海沿いだという事であぐらを掻き、
処理方法並びに商品力向上を怠ることで買い叩き、
漁師さんを踏み台にするエゴの塊の産地が存在することも事実です。
漁師さんがいなければ我々水産業界の将来はないのです。
商品力向上のための処理方法を研究しなければならないのに、
一部の荷受けは保身ばかり考え、
“買い叩く”ことばかりしか考えず商品力向上のための努力を怠っている。
再度申しますが、漁師さんを踏み台にしているのです。
そして踏み台にする行為は荷受けに限らず保身しか考えていない仲卸や飲食店にも見受けられます。
ただ解釈によっては、
「付加価値を高めようとせず現状に満足している漁師が悪い」
「鮮度が悪く各産地とあまり差がなければ誰だって安い方から買うに決まっている」
というご意見もあり、
その解釈もあながち間違ってはおりません。
実際当社も各産地から仕入れるに当たり、
同商品同品質ならば当然のことながら安い方から仕入れます。
これは至極当然の事であり、安く買えればお客様にも反映できます。
なので当社は不毛な価格競争には加担しないようにしております。
つまり独自に商品を調達し、
地元同業他社さんとは不毛な価格競争はしない、
敢えて申し上げるならば競争を避けているのです。
品揃えしている商品に個性がなければ顧客の皆様はご満足いただけず、
当社から仕入れなくなるのです。
そうなると行き着くところは“商品力向上”の継続的な企業努力に尽きるのです。
お客様が楽しく仕入していただければそれで良いのです。
つまり、当社を主体として仕入れてくださるお客様だけ繁盛していただければ十分なのです。
なぜならば、
繁盛しなければ当社から仕入れるメリットがビジネス上では意味がないのであります。
立場が違うと解釈も異なって参りますが、
他人のために一生懸命頑張っているお客様あるいは荷主様には、
微力ながらご協力したいと考えております。
石垣島の皆さん、
今後とも宜しくお願いいたします!(^_^)
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