おはようございます@ハラダです。
梅雨入りと言いながら雨らしいものが感じられませんでしたが、
ようやく本格的な梅雨に突入するような感じでしょうか・・・。
今月の最大イベントでありました“父の日”が終わると海の日を絡んだ3連休まで閑散期が続くのであります。
こういう時は何をするかと申しますと、
お盆商戦に向けて商品力の更なる強化対策を練るのであります。
つまり全国各地の既存取引先さまへ出向き、情報交換をするのであります。
当たり前ですが時季の魚を販売するに当たり、「味を知らない」というのは通用せず、
味を知らない魚屋から魚を仕入れる人は誰もいないと思うのですが、
昨今一部の業界内の味を知らない素人が横行し講釈を言いながら販売しているのも事実であります。
なので当社の場合、
特に新人さんにはかなりの費用を投じ当社のお客様で試食し勉強する機会を与えています。
さらに仕入担当責任者には各産地へ出向かせ、
コミュニケーションを図ると共に時季の魚を食するように指示しております。
実際のところ、産地へ行かなければ体験できないことは数多く存在します。
地域によっては調味料の塩加減の違いや出汁の種類も異なることで調理法も全く異なることも多々あり、
こういう体験は産地へ出向き五感で感じなければ己の引き出しも増えないのであります。
また我々魚屋は時にはお客様から時季の魚の一番良い調理方法まで聞かれることがあります。
私の経験上、魚の旨みをより引き出せる方法を知っているのは時季の魚を取り扱う産地の方々です。
そしてそれを教えていただき味わうことが出張では必須条件であり、
同時に産地の方々とコミュニケーションを図ることによりその後の仕入取引をより円滑に進めることができるのです。
一部ご存じの方々もいますが、
6月29日から7月6日まで当社の大日方常務を東北→北海道→築地へ出張に派遣します。
お客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、商品力強化のため何とぞご理解の程宜しくお願いいたします。
» 2013年6月
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2013.06.03 (月) 08:00 仕事
おはようございます@ハラダです。
パソコンの調子が悪く、
ようやく解決したのですがブログの更新が図れず失礼いたしました(^_^;)
早速ですが当社の5月期は分かっていながら苦戦を強いられました。
GWで貯金して、
その後貯金を取り崩し、
結果的にはトントンあるいはマイナスとなってしまういつものパターンです。
なのでこういう時期は若手社員さんの育成に時間を割くか、
あるいは出張したいところなのですが野暮用が重なりなかなか時間が作れずストレスが・・・。
ところで有難いことに当社のリピート率は徐々にですが上昇して参りました。
ただ一部のお客様の中には旧態依然の仕事しかできない、
つまり一歩踏み出す勇気や覚悟がないと申しますか、
中途半端に小銭を所持しているといわゆる“守り”に入ってしまいます。
つまり、
“守る”ということは使いたい食材を我慢して使用しない、あるいは諦めている方々が存在するということです。
具体的には産地から当社に直送された食材を鮮度が良いにもかかわらず仕入れようとしないパターン。
簡単に言ってしまえば末端のお客様のことは何も考えず、
保身に走る、いわゆる“利己主義”だということです。
中には当然高額な食材もあるのですが、
人を羨ましがっているばかりで挑戦しようとせずに未知の世界に踏み込もうとしないのです。
以前の私もそうでした。
旧態依然の仕入方法にある意味洗脳されていましたので、
未知の魚を見た時にはカルチャーショックを受けたものです。
当然、物によっては仕入価格が桁違いの物もあるのですが、
同業他社との差を明確化し独自路線を歩むには未知の世界に踏み込まなければ生き残れません。
抜本的に仕入方法を見直すために産地直送や別の仕入先より取引を開始した当初、
長野では見たことのない素晴らしい魚を目にし、
仕入れることができなかった自分に対して悔しくて悔しくてたまらなかったものです。
「いつか必ずこういう素晴らしい魚を長野へ引っ張ってやるぞ!」との思いで、
幹部社員を中心に商品力向上や販売促進に邁進いたしました。
当初は損失の連続で、
お恥ずかしながら断腸の思いで私の所有車も手放し、何とか損失補てんを凌いだ年もありました。
本格的に独自路線を歩み出して早4年・・・。
先日毎日のように来店してくださるあるお客様より、
「5月期は閑散期にもかかわらす年末より忙しく、過去の最高売上記録を更新したよ」
というお話を聞くことができ、高リスクな産地直送を手掛けてきてようやく報われたような思いにふけました。
社員さんも協力してくれたおかげで、
当社の商品の違いを明確に示すことができたことも浸透しつつある原因の一つだと感じております。
“悔しい”
この気持ちが己を奮起させ背水の陣で挑める原点となったことは間違いのない事実です。
ですが当社もまだまだ道半ば。
プロスキーヤーの三浦雄一郎さん(80歳)も高齢にもかかわらずエベレストに挑戦したじゃありませんか!
三浦さん曰く「諦める人が多すぎる」と嘆いています。
さらに上を目指し、
良い意味での“悔しさ”を忘れず商売に精進したいと考えております。
敵は同業者でも仕入先でも身内でもなく、結局は諦めてしまう“弱い自分”なのですから・・・。
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