おはようございます@はらだです。
「月末」
極端に荷動きが鈍くなります。
荷主さんからは電話の嵐...。
しつこい人は何回も掛けてきます。
この位のしつこさがなければ営業職は勤まりません。
ところで、
「ウニ」と「活魚」
特種物(寿司屋、料理屋、居酒屋等の商材)の中で、
私の経験上、際立って難しいのではないでしょうか。
「ウニ」
本来ならばこの時期は宮城県沖から岩手県沖にかけて、
ウニ漁が最盛期を迎えなければなりませんが、
ご存じの通り、出漁できる船が限られる訳でして...。
ウニの管理というのはとても難しいのです。
・運搬の際は斜めに持ってはならない。
(実が片方に寄ってしまい原型がなくなり商品価値が...)
・温度変化厳禁(冷蔵庫の開け閉め厳禁)
(温度変化が激しいと『カビ』が発生)
・劣化が激しい(時間が経つにつれ溶ける)
そして何より、、、
魚種の中でも最もハイリスクで高単価。
という訳で、
結論として誰も扱いたがらないということです。
なので当社が荷主さんより仕入れる場合、
ウニの運賃だけはとてつもなく高設定となっているのです。
恐らく破損等に備えて保険を掛けているのでしょう。
なので「ウニ」は県内外の同業他社も積極的には扱いません。
なぜなら上記に記載した通りですので。
当社の場合は積極的に扱っております。
当然リスクも負うこととなりますが、
それが「プロ」としての技量ではないでしょうか。
注文通りならばちょっと知識を蓄えれば素人でもできます。
これでは地元における当社の存在意義はありません。
そして「活魚」
この頃県外流通の同業他社は、
「活魚」「当日の活〆魚」と称して販売しているようですが、
活魚独特の身塩梅を気にする方々には
決して満足する状態で着荷していないのではないでしょうか?
良く聞くのが、
当日築地で活〆した魚を当日中に届けるから「活魚」だと
講釈を言う同業他社。
当日、
日にちが変われば午前1時でも「当日」ですよ。
いつ活〆したのか確認が取れているのでしょうか???
果たして自社で「活〆」しているのでしょうか???
「築地便」と称している県外流通業者の「〇〇〇」。
予想ですが冷凍品と同じ扱い方では、
活魚独特の身塩梅をこだわっている方々には
残念ながら提供できませんよ。
当社は1.2トンの水槽を2基備えており、
魚種により温度管理を徹底しております。
活〆の処理も独特の技法で自社で行い(当たり前ですが)、
活魚独特の状態をより長く保持できるよう努めております。
当然、当社のお客様でも、
「三力は高いから『〇〇〇』から活魚買うよ」という方、
いらっしゃいます。
高いのではありません、適正価格なのです。
ちゃんと「活魚」の身だと自信を持って言える商品を提供するには、
当社にとりましては適正価格なのです。
どうぞ「〇〇〇」の魚と当社の「活魚」を比較してください。
ほぼ横流しの冷凍品と同じ扱い方で「活魚」「当日活〆」の魚を
流通させるのは素人のすることです。
当社でも物足りないと考えている水槽施設、
同業他社は当社以上の水槽を完備しなければ勝てませんし、
「活魚」「当日活〆」などと、
戯言(たわごと)を申してはいけません。
自称「水産卸」と称して、
魚の本質を知らない方々横行し商品を販売する時代。
同業者として、
非常に不愉快極まりありません。
なぜなら、
素人と同じ目線で見られるのですから...。